
性病の種類と症状について。もしものための豆知識

風俗で働こうかな?でも、もし性病にかかったら…。やっぱり怖いなぁ…。
そう思っている女性は多くいます。しかし、性病は風俗だからといって絶対に感染するものではありません。万が一感染してしまっても、きちんと病院に行って抗生物質などの薬を飲んで治療すれば完治するものです。
早期発見・早期治療のためにも、まずは性病の種類について詳しく知っておきましょう。
■主な性病の種類
クラミジア感染症
感染している女性の80%は症状が出ず、気付かない場合が多いが日本で感染者が最も多い性病。
<女性の症状>
- おりものの増加
- 不正出血
- 性交時の痛み
<男性の症状>
- 尿道からの膿み
- 精巣上体の腫れ
- 軽い発熱
カンジダ症
人体にもともとある菌とも言われ、体調を崩したりなどで発症する事もあり、女性の感染者が多い。
<女性の症状>
- 外陰部や膣のかゆみ
- ヨーグルト状のおりものの増加
<男性の症状>
- 亀頭のただれや水泡
- 亀頭が赤くなり白いカスが出る
淋菌感染症
オーラルセックスによる感染が多く、男性に多い性病。クラミジアと似ており、女性には症状が出にくく気付きにくい。
<女性の症状>
- おりものの増加
- 不正出血
- 性交時の痛み
<男性の症状>
- 尿道からの膿み
- 精巣上体の腫れ
- 発熱や激しい痛み
膣トリコモナス症
肉眼では確認できない原虫が入り込み炎症をおこす病気。性行為に関係なく、便器や浴槽での感染もある。
<女性の症状>
- 悪臭の強いおりものの増加
- 外陰部や膣の強いかゆみや痛み
<男性の症状>
- 尿道からの膿み
- 精巣上体の腫れ
- 発熱や激しい痛み
咽頭クラミジア
感染者にフェラなどを行う事で感染。性器クラミジアに感染している女性の20%は同時に感染している可能性があります。
<共通症状>
- のどの腫れや痛み
- 発熱など風邪の様な症状
咽頭淋菌
感染者にフェラなどを行う事で感染。淋菌に感染している人の30%は咽頭も感染している可能性があります。
<共通症状>
- のどの腫れや痛み
- 発熱
※ただし、症状がなにも出ない事がほとんどなので気付きにくい。
B型肝炎
感染力が高く、肝機能が低下する病気。意外にも性行為にて感染するのですが、半数以上の人が症状が現れないまま自然に治ります。症状が現れた人も、3ヶ月ほどで自然に治ります。
<共通症状>
- 2ヶ月ほどの潜伏期間を経て、倦怠感や食欲低下、発熱や黄疸が出る。
C型肝炎
性行為による感染は低く、ほとんどが血液からの感染によるもの。A型肝炎やB型肝炎に比べて症状は軽いのですが、慢性化する事がある。
<共通症状>
- 半月~3ヶ月の潜伏期間を経て、倦怠感や食欲低下、発熱や黄疸が出る。
梅毒
昔は不治の病として有名でしたが、現代では早期治療で完治する病気です。アナルセックスでの感染が特に多いと言われています。
<共通症状>
- 皮膚や粘膜にしこりがある
- 太ももの付け根が腫れているが痛みはない
- ピンク色の痣や脱毛症状がある。
HIV(エイズ)
現代では必ずしも死に至る病ではなくなりましたが、治療にはまだまだかなりのお金がかかってしまうもの。主に粘膜や傷口から血液内に入って感染します。
<共通症状>
- 発症まで10年近くの歳月がかかり、発症すれば免疫力が低下する。
■定期的な検査が大切

いずれも正しく治療すれば治るものです。早期発見・早期治療のためにも、病院で受診するのは大切なこと。また、セルフ検査キットを常備しているお店も多くありますし、ネットでも検査キットを購入し専門機関でチェックすることが可能です。
でも、そもそも性病にかからないようにしたいですよね。性病の予防法や万が一感染してしまった場合の対処法などについても、詳しく知っておきましょう。(文:小豆あん子)
記事投稿日:2015.03.14